生涯現役の商売人に学ぶトーク術
最近は、ネット時世となり営業もネットでのやりとりが主流になってきたが、昔は営業はトーク術だった。話術というのは人にある種の催眠効果をおよぼすものである。最初は買う気がなかったものがなぜか、その営業マンの話術にはまり、いつのまにか契約書にサインをしてしまったという類のものである。誰でも経験があるだろう。ただ、そういった話術に長けた商売人というのは、現代では既に希少な存在になってしまった。例えば「男はつらいよ」の寅さん演じるテキヤの演出効果のようなものである。
今日はそんな往年のスタイルを貫く営業マンに久しぶりに出会った。年齢は50代後半位に見えたが、70歳というから驚いたが、それ以上にそのトーク術にあれよあれよと引きずられてしまった。そのテクニックの秘訣はお客に購買欲を掻き立てるツボを心得ているということである。商品のごり押しや極端な値引きはしない。それでいて、お客に今買わなければという気持ちに持っていくテクニックのポイントを理解している、生涯現役の根っからの商売人だった。
人は何かしらの感動に対してお金を払う。それは、商品の良さだったり、好きな音楽だったり、そして、うまい営業トークに感動して物を買うのである。人を動かすには、感動が不可欠なのである。
0コメント